Loading…

{アメリカのSTONE BREWING、ベルリンに2号店ができました!}

Posted by osanpoberlin on 01.2018 Restaurants/Bars レストラン・バー   0 comments   0 trackback
DSC00752.jpg

 いや〜、暑いですね、ベルリン! 5月がこんなに暑かったのはちょっと珍しいですよ。夏が一瞬ですぎるベルリンなので、夏が大好きな私はうれしくて舞い上がってます。この調子で8月まで続いてほしい〜。

 さてさて、前回ガイド松永さんがアメリカのブルワリーSTONE BREWING(ストーン・ブリューイング)のベルリン1号店を紹介してくれましたね→http://osanpoberlin.blog.fc2.com/blog-entry-251.html

 1号店 "STONE BREWING WORLD BISTRO & GARDENS" は、広い敷地内に醸造所とレストランがあるんです。この敷地は元ガス工場で、醸造所とレストランがあるのは築115年らしいゴツいレンガ造りの建物。敷地内には給水塔もあったりして、建物好き&塔好きの私にはツボなロケーションなんです。ただし、松永さんも指摘しているように、1号店はアクセスがちょっと面倒なんですよ。

 そこで今回はオープンして間もない、アクセスがよい2号店 "STONE BREWING TAP ROOM - PRENZLAUER BERG” (ストーン・ブリューイング・タップルーム プレンツラウアー・ベルク)を紹介しちゃいます! 松永さんと私がちゃんと行って、実際に飲んだレポートですよ。

DSC00731.jpg
0.3リットルサイズです


 店名の通り、2号店があるのはプレンツラウアー・ベルク地区のオーダーベルク通り(Oderberger Str.)。ここはカフェやレストラン、いい感じのショップが密集しているので、観光スポット的にもおすすめです。

 ドラフトビールはストーン・ブルーングのものと他ブルワリーのビールがあって、それぞれ0.15、0.3、0.5リットルのサイズから選べます。→ドラフトビールメニューはこちら

ストーン・ブルーイングは苦味のあるIPAをたくさん醸造しているブルワリーなので、ストーンらしさを楽しみたければIPAの中から選ぶのがいいんじゃないかと思います。好みの傾向をスタッフに伝えれば(スタッフさんにもよるでしょうが、英語&ドイツ語どちらも大丈夫そうでした)、それに合ったものをすすめてくれますし、ちょっとだけ試飲できるかもしれませんよ。

 お値段は0.3リットルで5ユーロ前後。普通に比べてお高いんですが、日本で飲むことを考えればお値打ちでしょうね。

 ここではパイロット版のビールもあるのがいいんです。PILOT SERIESと書いてあるのがそれ。ほかではなかなか飲めないでしょうから、それを狙うのもいいですね。

DSC00754.jpg

DSC00726.jpg
ここは以前カフェだった場所で、店内の構造はわりとそのまま残っています。ひな壇席はちょっとベルリンっぽいですね


 私たちが飲んだのはSTONE GO TO IPAやSTONE WHITE GEIST BERLINER WEISSE、GERMAN WHISKEY BARREL-AGED ARROGANT BASTARDなど。軽めから重めまで、どれもしっかりとした味わいで、これがストーン・ブリューイングの持ち味なのかなと思います。

 フードは朝食セット(なんたって毎日午前10時から営業してますからね!)が6種類あるほか、サラダやタコスなどもそろっています。お腹が空いているときに行っても満足できます。→フードメニューはこちら

結論:
ロケーションも含めて楽しみたい&時間がある&ベルリンの交通事情に詳しい方→1号店がおすすめ! 
ストーンのビールを飲むのが目的&時間があまりない&交通に自信がない方→2号店がおすすめ!


STONE BREWING TAP ROOM - PRENZLAUER BERG ストーン・ブリューイング・タップルーム プレンツラウアー・ベルク
住所 Oderberger Str. 15, 10435 Berlin(プレンツラウアー・ベルク地区)
URL http://www.stonebrewing.eu/visit/outposts/prenzlauerberg
営業時間 月-木 10:00-0:00 金土 -1:00 日 -22:00
定休日 無休


text and photo
久保田由希(Kubota, Yuki)

portrait03_04s.jpg

出版社勤務を経てフリーライターに。2002年よりベルリン在住。著書や雑誌を通してベルリン・ドイツのライフスタイルを発信中。『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)ほか著書多数。http://www.kubomaga.com/


おさんぽベルリン・ライター久保田のガイドブック
「歩いてまわる小さなベルリン」



おさんぽベルリン・ガイド松永のガイドブック
「ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ」

どちらも(手前味噌ですが)本当におすすめのベルリンガイドブックです!



☆ドイツ・ベルリンに関する執筆・取材・写真撮影等のお問い合わせはこちらからどうぞ☆
(クリックすると、久保田由希のHPへ移動します)


★女性限定ホームステイやベルリン個人ガイドに
ついてのお問い合わせはこちらからどうぞ★
(↑クリックすると、松永明子のHPへ移動します)


↓ブログランキングに参加しています。
いいね!の応援クリックよろしくお願いします!
Ein Klick unterstützt uns beim Blogranking. Danke!

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルリン情報へ
ベルリン情報がいっぱい♪


アメリカ・クラフトビール界のパイオニア{ストーン ブリューイング STONE BREWING}がベルリンでも大人気!

Posted by osanpoberlin on 10.2018 Restaurants/Bars レストラン・バー   0 comments   0 trackback
 ビールの季節到来!!今年の春はとても天気がよく、4月以降すでに何度か25℃超えの夏日になっているベルリンです。

 というわけで。ず~っとお知らせしたかったスポットである、「ストーン ブリューイング ワールド ビストロ&ガーデンズ(STONE BREWING WORLD BISTRO & GARDENS)」を紹介します!

IMG_7911.jpg

 ストーン ブリューイング(STONE BREWING)は、アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴで1996年に開業。アメリカのクラフトビールブームの火付け役でもあり、現在はアメリカ国内で9番目に規模の大きなクラフトビールメーカーです。

 そのストーン ブリューイングが、ヨーロッパ進出の拠点として選んだのがベルリン! すでに2015年に巨大な醸造所が完成。2016年には2400平方メートルの広大な敷地にレストラン&ガーデンもオープンして、季節を問わずにゆったりとした空間で美味しいビールと料理が楽しめるとあって、クラフトビール好きが集まる新名所となっています。

IMG_7937.jpg

 でも、これまでこのおさんぽベルリンブログなどで紹介していなかったのには理由がありまして...。

 それは、アクセスの悪さ(^^;)!少し郊外にあり、ベルリンを旅行で訪れる人にはちょっと行きにくいかな~と思い、おすすめし辛かったのです。

 オフィシャルサイトのアクセス案内はこちら(英語)←簡単にたどり着けるように書いてありますが、実際はかなりわかりづらいので注意。

 タクシーを使わずに行くなら、U6番線の南の終点、アルト・マリーエンドルフ(Alt-Mariendorf )駅からバス181番を利用するルートがおすすめ。最寄りのバス停グライナーシュトラーセ(Greinerstraße) からマリーエンパーク(Marienpark)という公園の敷地に入って200mほど歩くと、左側にこの看板が見えてきます。

IMG_7908.jpg

 看板のところで左折して、さらに200mほど歩くとやっと到着です!

IMG_7942.jpg

 建物も大きく、内部は広くてエリアによってインテリアの雰囲気も違います。写真はないのですが、エントランスは物販コーナーになっていて、オリジナルグッズの他、ここで醸造している缶ビール各種が購入できます。

IMG_7944.jpg

IMG_7943.jpg

 気候の良い時期は、やっぱりガーデン席がおすすめ。レストランの料理が食べられるエリアと、ビールだけを楽しむビアガーデンエリアに分かれているので詳しくはスタッフに確認してみて。

IMG_7927.jpg

 タップビール(樽生ビール)の種類は、75種類!ストーン ブリューイングのオリジナルビールが20種類くらい、あとはドイツやベルギー、イギリスなどヨーロッパのマイクロブルワリーのビールがリストに並びます。(ビールのメニューはこちら☆

IMG_7922.jpg

 嬉しいのは、0,15ℓ から注文できること。最初に2~3種類味を比べてみて、それから気にいったものをまた0,3ℓや0,5ℓで飲むのもいいですね。 値段は、0,15ℓ 2,50€~、0,3ℓ 4,90€~。

 ビールは当然美味しいのですが、ここは料理も美味しい!どれもビールによく合う味付けで、メイン料理は12€~。少しずつシェアして食べるのもおすすめ。(料理のメニューはこちら☆

IMG_7929.jpg
SAUSAGE TRIO: STONE BRATWURST, PORK BRATWURST & MERGUEZ 18€ *写真が少し古いので、現在のメニューと若干違うかもしれません*

IMG_7928.jpg
KOREAN STYLE PORK RIBS WITH APRICOT 18€ *写真が少し古いので、現在のメニューと若干違うかもしれません*

 5月からは日曜・祝日の9~12時までブランチブッフェもスタート!ブルワリー見学ツアーも毎日開催ですし、コンサートなどの各種イベントもあるので、詳しくはホームページをチェックしてみてください。

 そして、「とはいえやっぱりちょっと行き辛そうな場所だなぁ...。」と思った方に朗報! 実は、プレンツラウアーベルク地区にも新しくストーン ブリューイングのバーができたんです☆ それについては、次回の記事をお楽しみに~!


ストーン ブリューイング ワールド ビストロ&ガーデンズ
STONE BREWING WORLD BISTRO & GARDENS
住所: Im Marienpark 23, 12107 Berlin
営業時間:毎日12:00~0:00(日曜 10:00~22:00)
URL: http://www.stonebrewing.eu/visit/bistros/berlin

(text and photo_Akiko Matsunaga)


おさんぽベルリン・ライター久保田のガイドブック
「歩いてまわる小さなベルリン」


おさんぽベルリン・ガイド松永のガイドブック
「ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ」

どちらも(手前味噌ですが)本当におすすめのベルリンガイドブックです!



☆ドイツ・ベルリンに関するコラム執筆・取材・写真撮影や
コーディネート等のお問い合わせはこちらからどうぞ☆

(↑クリックすると、久保田由希のHPへ移動します)

★女性限定ホームステイやベルリン個人ガイドに
ついてのお問い合わせはこちらからどうぞ★

(↑クリックすると、松永明子のHPへ移動します)


↓ブログランキングに参加しています。
いいね!の応援クリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルリン情報へ
ベルリン情報がいっぱい♪

NHKドキュメンタリー「 世界入りにくい居酒屋」で紹介された {ヴィルヘルム・ヘック Wilhelm Hoeck 1892}

Posted by osanpoberlin on 24.2018 Restaurants/Bars レストラン・バー   0 comments   0 trackback
 去る2月15日に初回放送された、NHKドキュメンタリー「 世界入りにくい居酒屋」のベルリン編

 ベルリン在住日本人の間でも話題になっていて、居酒屋大好きなおさんぽベルリン 久保田&松永も「どこのどんな店が紹介されたんだろう~!?」とすごく気になっていました。

 そのお店は、旧西ベルリンのザ・地元密着繁華街、ヴィルマースドルフ通りで1892年から続く超老舗の『ヴィルヘルム・ヘック Wilhelm Hoeck 1892』でした。

 まずは、このNHK公式サイトの→「世界入りにくい居酒屋 編集後記」をご一読ください!これを読んだら行かずにはいられませんよね。

 というわけで、さっそく私たちも潜入してきましたよ!

 ↓店構えはこんな感じです。毎日11時から営業しているので、明るい時間から気軽に足を運べますよ~。

DSC_6989.jpg

 で、行ってからわかったのですがこのお店、実は居酒屋(クナイペ Kneipe)エリアとレストランエリアが分かれていて、居酒屋エリアは喫煙可なので、ものすごくタバコ臭い~~~(-_-;)。 (店舗向かって右側が居酒屋エリア、左側はレストラン。入口はそれぞれあるけど、内部でも繋がっています。)

 というわけで、NHKのドキュメンタリーでも紹介されていた居酒屋エリアはタバコを吸わない私たちにはちょっと厳しかったので、レストランエリアに陣取って、これぞ!ベルリン!!な食事を楽しむことにしましたよ。(メニューは共通でした。)

DSC_6992.jpg

 まずは、もちろんビール! 生ビールは、ベルリンの「ベルリーナー・キンドル Berliner Kindl」もあったのですが、なかなか生では見かけないチェコの「ピルスナー・ウルケル Pilsner Urquell」があったのでそちらをチョイス(美味しいんですよ!)。0.3ℓで2,60ユーロは、ベルリンではまだ良心的な価格です。

 つきだし的にサーブされたパンには、これまたドイツ!な「シュマルツSchmalz=ラード」が添えられていたのもポイント高し。

 そして、頼んだ料理はHPで見た時から気になっていた、「ベルリーナー・ハッペン Berliner Happen」。10数種類の小皿メニューから、好きなものを 3、6、もしくは9品選べるタパス的メニュー。3人で行ったので、9品を選んでオーダーしました。

 ともすれば大皿で一品完結、あっという間にお腹いっぱい!のドイツレストランにおいて、この「小ポーションで好きなものを少しずつ」というメニューがあるのは、居酒屋であれこれシェアする文化の日本人にはとてもありがたいものです。

DSC_6993.jpg

 じゃーん! まさか、こんなにきちんとひとつずつ小皿に盛りつけられて出てくると思っていなかったので、とても感動しました。これだけ(9品)頼んで19,50ユーロ(約2,600円)ということは、一皿約300円。居酒屋価格です!

 ベルリン名物は一通りそろっています。アイスバイン、カリーヴルスト、ケーニヒスベルガークロプセ etc. どれも、あっさりとした味付けで日本人の口に合う美味しさでした。

 それだけでは少し物足りなかったので、「バウアーン・フリューシュトゥック Bauernfrühstück(農夫の朝食)」と呼ばれる、ジャガイモたっぷりのオムレツ(7,50ユーロ)も追加。

P1190673.jpg

 そしたら、ちゃんと最初から3皿に分けて盛りつけてサーブしてくれたのに感動~~~!!(ここまで気が利くサービス、ベルリンではなかなかないですよー!) そう、これで1/3ですからね。1人前に、推定ジャガイモ5個、卵6個というボリュームです(笑)。
 
 これですっかりお腹も膨れたのですが、私たちには珍しくデザートも追加オーダーしました。「 ゲッターシュパイゼ Götterspeise (神々の食物)」がどんなものなのかが気になって、頼まずにいられなかったのです。

 それは、ベルリン名物のB級グルメビール(!?)ベルリーナー・ヴァイセを使ったこちら!(それどんなビール??という方はこちら→おさんぽベルリン久保田さんの過去ブログ『コレがベルリン名物「ベルリーナー・ヴァイセ」!』

P1190679.jpg

 要するに、甘いシロップ入りのビールをゼリーにして、生クリームをトッピングしたものでした。 決してまずくはなかったですが、これは4,50ユーロも払って頼まなくてもよかったかな(^^;)。

 3人で腹9分目食べて、2~3杯ビールを飲んで、チップをしっかり含めて1人20ユーロ(約2,700円)はとてもリーズナブルで、「正しい昔ながらの居酒屋価格」だと思いました。 とにかくサービスがよく、スタッフが親切でフレンドリーなのもすごくよかったです。

 私たちが頼んだような、タパス的ちまちまメニューを忙しい時間に大人数で頼んだら嫌がられるとは思いましたし、他のテーブル(平均年齢60歳くらいのドイツ人紳士淑女)はみんなアイスバインやシュニッツェルなどの定番メニューを頼んでいたので、次回はそんな「がっつりドイツメニュー」を頼んでゆっくり食事とビールを楽しみたいと思ったお店でした。

 居酒屋エリアはすごく雰囲気がよく内装も素敵だったので、ぜひまた(換気のよさそうな)夏に足を運んでみたいと思います。行ってみたいけど一人では心細い、という方は私たちがご一緒できるかもしれないのでぜひお声がけくださいね♪


ヴィルヘルム・ヘック Wilhelm Hoeck 1892
住所:Wilmersdorferstr. 149, 10585 Berlin
営業時間:毎日11:00~1:00
URL:http://wilhelm-hoeck.de/

(text and photo_Akiko Matsunaga/おさんぽベルリン写真部)


おさんぽベルリン・ライター久保田のガイドブック
「歩いてまわる小さなベルリン」


おさんぽベルリン・ガイド松永のガイドブック
「ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ」

どちらも(手前味噌ですが)本当におすすめのベルリンガイドブックです!



☆ドイツ・ベルリンに関するコラム執筆・取材・写真撮影や
コーディネート等のお問い合わせはこちらからどうぞ☆

(↑クリックすると、久保田由希のHPへ移動します)

★女性限定ホームステイやベルリン個人ガイドに
ついてのお問い合わせはこちらからどうぞ★

(↑クリックすると、松永明子のHPへ移動します)


↓ブログランキングに参加しています。
いいね!の応援クリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルリン情報へ
ベルリン情報がいっぱい♪

ベルリンで愉しむ、日本酒と和食のマリアージュ

Posted by osanpoberlin on 30.2017 Restaurants/Bars レストラン・バー   0 comments   0 trackback
 ベルリンの食文化が急速に変わっているというニュースは、以前Night Kitchenをご紹介した回で書きました。それは和食と日本酒の分野にも当てはまります。もちろん、どちらも以前からベルリンにありましたが、この数年で飛躍的にレベルが上がっているんです。

 というのは、ハイレベルな和食レストランの誕生が続いたから。そうした店は、日本人の料理人が腕をふるい、選びぬいた日本酒が揃っています。

Zenkichi_Entrance_8_Arad.jpg
Zenkichi Berlinの幻想的なエントランス Photo:Boaz Arad


 そうしたハイレベル和食レストランの先駆け的存在といえるのが、2015年にミッテ地区にオープンしたZenkichi Berlin(ぜんきち ベルリン)です。うれしいことに、おさんぽベルリンのガイド松永と、わたくしライター久保田がご招待いただきまして、食事と日本酒を堪能してまいりましたので、レポートしたいと思います。

 Zenkichi Berlinは、オーナーの渡邉基子さんが唎酒師(ききざけし)の資格を持っているのが大きなポイントです。唎酒師とは、好みや料理に合わせた銘柄をアドバイスできる知識を持つ人で、いわば日本酒版のソムリエといえるもの。渡邉さんが選んだ日本酒を、蔵元とのコネクションを生かしてZenkichiが直接取引で仕入れることで、ヨーロッパではここだけでしか出合えない希少なお酒を味わえるんです。

 地下へ続く階段を下りていくと、光に浮かび上がった日本酒の数々に圧倒されます。季節酒を含め常時 40 種類程度あるそうで、期待に胸がふくらみます。竹と、行灯を思わせる足元の照明が続く通路を、係の人についていきながらテーブル席へ。席の入り口は簾が下りていて、案内される際にスーッと上げてくれます。

IMG_8059.jpg
圧倒される日本酒の数々

Entrance 3 - Kühne
ちょっぴり迷路のような店内に心躍ります Photo:Stefan Kühne

IMG_8075.jpg
個室感覚の席です

 今回いただいたのは「冬のおまかせ」8品コースと、それに合わせた酒ペアリング。”Omakase”という日本語も、ベルリンの美食家の間では知られてきたと思います。料理メニューはオーナーの渡邉さんと、料理人の方々が相談して決めているそうで、もちろんお酒は、渡邉さんが料理に合わせてセレクトしたものです。

 まずは、Raw Tastingとして4品が登場。写真左下から時計回りに、「牛ハラミのタタキ」、「リードヴォーの南蛮漬け 柚子胡椒風味」、「牡蠣のポン酢ジュレ 伊予柑の香り」、「本日のお造り(ハマチ)」です。

IMG_8083.jpg
食べる順番に迷いますね

 ハマチはとっても新鮮で、海の遠いベルリンでこれだけおいしいお刺身をいただけるのは、本当にありがたいこと。生牡蠣もそうですね。牡蠣が持つ磯の風味に、いよかんの香りが重なり、ツルリとした食感がたまりません。久しぶりにおいしい生牡蠣を食べました。

 リードヴォーは仔牛の胸腺で、フレンチでよく使われる食材とか。柚子胡椒がピリリと利いています。そして牛ハラミのタタキは、柔らかいハラミと野菜が一緒になることで、さっぱりといただけました。

IMG_8098.jpg
それぞれのお酒の説明カードがついてきます

 お料理とともに運ばれてきたお酒は、3種類。それぞれに名前と説明が書かれたプレートがついており、「Raw Tastingにはこちらのフルーティーな香りの天巧をどうぞ」と説明してくださいます。肉も魚介もあるRaw Tastingの4品すべてに合うように選んだという、秋田の小玉醸造「太平山 天巧 純米大吟醸」をひと口。うん、香りがいいですね。ほんのり甘くて、飲みやすいです。牡蠣を食べてはひと口含み、リードヴォーを食べてまたひと口、というように、まさに日本酒と食事のマリアージュを堪能しました。

IMG_8112.jpg
ガイド松永、牡蠣を頂いてから……

IMG_8101.jpg
……お酒をひと口。最高!

 ベルリンで和食材を入手するのは、日本と同じようにはいきません。でもぜんきちでは、日本からの直接自社輸入にも力を入れているのだそうです。和食もユネスコ無形遺産に登録されましたし、外国で理解が広まるのはうれしいことです。

 お次は「自家製豆腐 柿と茶葉の胡桃和えソース」です。これがまるで胡麻豆腐のようなねっとりとした食感で、とてもおいしかったです。自家製というのがすごいですね。

IMG_8127.jpg
この食感がとてもよかったです

 これには同じく小玉酒造で、「太平山 澄月(ちょうげつ)生もと無濾過生原酒 純米吟醸」を。これはしっかりとした味で、プレートによると若い柿や干し草のような香りとのこと。確かに個性的な印象です。

IMG_8134.jpg
和食の代表、天麩羅の登場です

 そして「牡丹海老の天麩羅」。自家製天つゆまたは抹茶塩でいただきます。上品な海老の味を味わうように、天つゆは控えめで……(でも天つゆおいしいです)。辛口の「辻善兵衛 きもと純米 夢錦」とともにいただきました。すっきりしていて、いくらでも飲めそうです。

IMG_8139.jpg
脂の乗った銀ダラはライター久保田の好物です

 ここでお魚料理が登場。「銀ダラの西京焼きとシーバスの岩塩焼き 2種盛」です。京都の味噌で漬けた、脂の乗った銀ダラと、さっぱりと岩塩で焼いたシーバスのどちらも楽しめるのがいいですね。イチョウの形に抜いた山芋もおいしかったです。お酒は「東力士 熟露枯(うろこ) 山廃純米原酒」。なんでも栃木・島崎酒造の洞窟内で2年以上かけて熟成したという、まろやかな味でした。

IMG_8146.jpg
意外にさっぱり、お腹がいっぱいになってきた頃でも食べられます

 お肉料理は「牛タンの田楽味噌ソース」。濃厚そうに見えますが、お肉はとてもさっぱりしていました。そろそろお腹も満たされてきた頃なので、このさっぱりさがうれしいです。合わせたのは「千曲錦 寒仕込純米」。長野の千曲酒造のお酒で、柔らかで、コクがありました。

IMG_8158.jpg
お食事の最後はご飯とおみおつけ

 最後のお酒は兵庫にある本田商店の「龍力ドラゴン エピソード3 純米」。日本酒らしからぬ、おもしろい名前ですよね。香りは控えめで、飲みやすい味でした。「栗キノコご飯」、「おみおつけ」とともにいただきます。なお、私たちはおみおつけはご飯と一緒に最後に出していただきましたが、ドイツ人の感覚ではスープはコースのいちばん最初に出るものなので、通常は最初に出しているそうです。でも、リクエストすれば最後にしてくださいます。「栗キノコご飯」にはイクラも載っていて、その組み合わせがおもしろかったです。

IMG_8173.jpg
デザートは4品の中から選びました


 そして〆にデザート。4種類の中から選べて、松永さんは「峰岡豆腐」という名のプリンを、私はグレープフルーツの寒天ジュレを選びました。ここでさらにデザート用の酒ペアリングも登場という驚き。左から千曲錦酒造「帰山 参番 純米吟醸」、賀茂泉酒造「SUMMER SNOW にごり純米吟醸」、榎酒造「華鳩 貴醸酒」です。峰岡豆腐には「SUMMER SNOW」が、グレープフルーツの寒天ジュレには「帰山 参番」がおすすめだそうです。

 渡邉さんの夫で、同じくZenkichi Berlinを経営するショール・マーグリースさんは「日本人の料理人で、本物の和食を提供して、日本の食文化を広めたいんです」と話します。”創作”ではなく、あくまでも本物を追求しており、今後は日本の食材をドイツに輸入したり、日独の食のかけ橋として活動したいとのことでした。

 こうして熱意を持って活動する人が何人もいるから、ベルリンの和食と日本酒シーンも、熱くなっているのだと思います。これだけのお料理とお酒ですから、気軽に通えるわけではありませんが、当日は平日だったにもかかわらず店内は満席。それだけ価値がわかる人が増えたということでしょう。行かれる際は、事前の予約をおすすめします(以下のお店のHPから予約できます)。

 ゆったりと食事とお酒を味わって、とっても贅沢なひとときでした。ベルリンで満足できる和食とお酒を愉しみたいとき、大切な人をもてなしたいときに行きたいレストランです。


Zenkichi Berlin ぜんきち ベルリン
住所 Johannisstr. 20, 10117 Berlin(ミッテ地区)
URL http://www.zenkichi.de/
営業時間 月-日 18:00- 
定休日 無休(1月1-2日は閉店)


text and photo
久保田由希(Kubota, Yuki)
portrait03_04s.jpg

出版社勤務を経てフリーライターに。2002年よりベルリン在住。著書や雑誌を通してベルリン・ドイツのライフスタイルを発信中。『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)ほか著書多数。http://www.kubomaga.com/


おさんぽベルリン・ライター久保田のガイドブック
「歩いてまわる小さなベルリン」



おさんぽベルリン・ガイド松永のガイドブック
「ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ」

どちらも(手前味噌ですが)本当におすすめのベルリンガイドブックです!



☆ドイツ・ベルリンに関する執筆・取材・写真撮影等のお問い合わせはこちらからどうぞ☆
(クリックすると、久保田由希のHPへ移動します)


★女性限定ホームステイやベルリン個人ガイドに
ついてのお問い合わせはこちらからどうぞ★
(↑クリックすると、松永明子のHPへ移動します)


↓ブログランキングに参加しています。
いいね!の応援クリックよろしくお願いします!
Ein Klick unterstützt uns beim Blogranking. Danke!

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルリン情報へ
ベルリン情報がいっぱい♪




シェアのディナーコースがおすすめ!ベルリン最新ダイニングバー {Night Kitchen}

Posted by osanpoberlin on 23.2017 Restaurants/Bars レストラン・バー   0 comments   0 trackback
 本当に、ここ数年のベルリンはすごい勢いで変わっています。変化に加速度がついてますね。

 今回ご紹介するNight Kitchen(ナイト・キッチン)も、新しいベルリンの象徴になるお店。先月(2017年9月)に正式オープンしたばかりのダイニングバーです。おさんぽ隊員こと、ガイド松永とわたくしライター久保田がなんとお店からお招き(!)いただいたので、写真たっぷりでレポートします!

Night_Kitchen_Atmosphere_Arad_2s.jpg
photo:Boaz Arad

 Night Kitchenはモダンスタイルの地中海料理と、おいしいカクテルを味わえるダイニングバー。本店はテルアビブにあり、ベルリンのオープニングのために、オーナーさんも移ってきたそうなんです。

 地中海料理といえばシーフードですよね。ベルリンでは食べる機会が少ないので、おさんぽ隊員のふたりともハイテンションで席に着きます。

 そこへスタッフさんが「ご来店は初めて? メニューの料理は単品でも注文できますが、おすすめは ”Dinner with Friends” のコースよ」(←英語)と説明してくれます。

 ほうほう。確かにメニューの右上に載っています。1人32ユーロで、メニューにある料理をいい感じでコースに仕立ててくれるんです。好みや食べたい料理、アレルギーなどを伝えたら、あとはおまかせ。こういうの、日本人には嬉しくないですか?

 松永さんも私も、メニューにあるタコ料理に目が釘付け。魚のタタキも気になるね、ということで食べたい料理をコースに盛り込んでもらうようにリクエストして、席で待ちます。
 その間にまずは乾杯ということで。松永さんは南ドイツ・アルゴイ地方の醸造所"Meckatzer Weiß Gold”のビールを、私はウォッカベースのカクテル”Kosmopolish”をチョイス。

IMG_5760.jpg

 最初に運ばれてきたのは、トマトとチリのピリ辛ソースに包まれた帆立貝。冷菜かな?と思って器を手に取ると、ほんわかあったか。

IMG_5777.jpg

 (松永:以下M)「やっぱりシーフードはおいしい〜」
 (久保田:以下K)「ホタテとピリ辛って合うんだね〜」

 おいしいものを食べるって、それだけですっごい幸せなんですよね。ベルリンにいると、ふだんの食生活がシンプルゆえに(それはそれでおいしいんですけどね)、より幸せ感が大きいんですよ。

IMG_5785.jpg

 そしてトマトのカルパッチョ(右)と、イエローテイル(ブリ、ハマチなどの魚らしいです)のタタキ。どちらも大皿に盛られていて、各自シェアするのがこの ”Dinner with Friends” コースの特徴です。

 ほらほら〜、先日も書きましたが、食べ物のシェア文化は着実にベルリンにやって来てますね。いいことだ!(ちなみにスタッフさんによると、やっぱりドイツ人は食べ物のシェアに慣れていないそうです)
 
 M「カルパッチョが花畑みたい〜」
 K「魚とバッファローモッツァレラの組み合わせもおもしろい〜」

 トマトは実は2種類あって、見た目はふわっとしていますが、柔らかさの中にも噛みごたえがありました。

IMG_5782.jpg

 私の密かなお気に入りは、自家製ブリオッシュとタヒニ(タヒン、ゴマペースト)入りホイップバター。この組み合わせは無限に食べられそう。メニューにはbredとありますが、ほんのり甘く柔らかくて、どちらかというとケーキ感覚です。

 ここで松永さん、ビールからワインに移行。相変わらずピッチ速いです。

IMG_5806.jpg

 お次は、ジャーン! お待ちかねのタコと、ムール貝・アサリのサラダ! ぷりっとしたタコにエルサレムアーティチョーク、マカデミアナッツを合わせて、ホースラディッシュのソース。食感も味も多面的です。

IMG_5812.jpg

 サラダは貝2種類とホウレン草、パセリにベーコン。カリッとしたサイコロ状のガーリックブレッドも入っています。あ〜も〜、貝の出汁ってなんでこんなにおいしいんでしょうねえ。

IMG_5821.jpg

 ぼちぼち日もくれてきて、いい雰囲気になってきました。ちょっと店内インテリアを見学したくてキョロキョロ。よく見るとくるみ割り人形が飾ってあったりして、さりげないヴィンテージ感が漂います。

Night_Kitchen_Atmosphere_Arad_8s.jpg
photo:Boaz Arad

Night_Kitchen_Atmosphere_Arad_1s.jpg
photo:Boaz Arad

 この壁紙(↓)が、私の中ではロンドンっぽい感じがするんですよ。色とデザインかな。

IMG_4891.jpg

5品食べて、そろそろお腹いっぱい。この辺でデザートです。

IMG_5826.jpg

 あれ……植木鉢……? 植わっているフレッシュなラズベリーを食べろというのでしょうか。

IMG_5829.jpg

 すくってみると、それはコクのあるティラミス。土らしきものはコーヒークランブルでした。

 いろいろ食べられてすっかり満足です。これだけ品数が来て1人32ユーロ、パン3ユーロはかなりお値打ちじゃないですか? 英語が中心だから旅行者も訪れやすいでしょうし、新しいものが好きな人にもぴったり。おひとり様でも、カウンターでお酒を飲みながら軽くつまめるから大丈夫そう。
 ちゃんとした料理もいただけるバーって、これまでそんなになかったと思うんですよね。

IMG_4917.jpg

IMG_4912_20171024072500e87.jpg

 場所はミッテのHeckmann-Höfeの中庭に立つ、19世紀のレンガの建物。このロケーションもわくわくしますね。ご招待いただいたから褒めちぎっているのではなく、本当におすすめですよ。


Night Kitchen ナイトキッチン
住所 Oranienburger Str. 32, 10117 Berlin(ミッテ地区)
URL https://www.nightkitchenberlin.com/
営業時間 月-日 17:00- 
定休日 無休


おさんぽベルリン・ライター久保田のガイドブック
「歩いてまわる小さなベルリン」



おさんぽベルリン・ガイド松永のガイドブック
「ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ」

どちらも(手前味噌ですが)本当におすすめのベルリンガイドブックです!



☆ドイツ・ベルリンに関する執筆・取材・写真撮影等のお問い合わせはこちらからどうぞ☆
(クリックすると、久保田由希のHPへ移動します)


★女性限定ホームステイやベルリン個人ガイドに
ついてのお問い合わせはこちらからどうぞ★
(↑クリックすると、松永明子のHPへ移動します)


↓ブログランキングに参加しています。
いいね!の応援クリックよろしくお願いします!
Ein Klick unterstützt uns beim Blogranking. Danke!

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルリン情報へ
ベルリン情報がいっぱい♪


  

検索フォーム