FC2ブログ
Loading…

創設100周年、バウハウスの影響をたどる写真展 {Bau 1 haus バウ・アインス・ハウス}

Posted by osanpoberlin on 30.2019 Museen/Galerien ミュージアム・ギャラリー   0 comments   0 trackback
IMG_20190123_142036.jpg

 絵画・建築・工芸など総合的な芸術学校だったバウハウスが、ドイツに創設されて今年で100年。学校自体はわずか14年間しか存在しなかったにかかわらず、今もなお世界中に影響を与え続ける存在です(バウハウスについての詳細はググればたくさん出てきます)。今年はドイツ各地で記念イベントが行われています。ベルリンでもイベントが各種予定されていますが(ドイツ全国のイベントについてはこちらを参照ください→https://www.bauhaus100.de/en/)、先日写真展 “Bau 1 haus”に行ってきました。

IMG_20190123_142054.jpg
撮影時のストロボ・三脚は使用不可です。

 これはベルリン在住写真家Jean Molitorによる作品展で、バウハウス関連建築と、バウハウスが影響を与えたであろう世界各国の建築写真が展示されています。撮影された都市はヨーロッパ内にとどまらず、アフリカ、アジア、アメリカにまで渡り、バウハウスの思想がいかに広く影響を与えたかがわかります。写真は正統的な撮り方というんでしょうか、奇抜なアングルなどは一切なく、それがとてもいいと思いました。建造物そのものがストンと撮られているので、シンプルでムダのないバウハウス建築を堪能できます。私はそういう建築写真が好きです。

 シュピーゲル誌にこのプロジェクトに関するインタビューが載っていましたが(記事はこちら→http://www.spiegel.de/kultur/gesellschaft/jean-molitor-fotografie-interview-ueber-sein-bauhaus-archiv-a-1243599.html)、それによると実際にあった電線など、建造物の妨げになるようなものはパソコン上で排除しているそうです。建造物そのものがこの写真の目的で、リアルなストリート写真が意図ではないとのこと。その考えもわかります。

 この写真展は、なんと入場無料です。開館時間内なら誰でも入れます。場所はWilly-Brandt-Haus(ヴィリー・ブラント・ハウス)。SPD(社会民主党)本部の建物ですが、一部が展覧会会場になっています。

 入場するときは、正面入口から。入ると左手に窓口があるので、そこで身分証明書を提出すると(その場で返却してもらえます)来館者バッジをもらえるので、それを身につけて入場します。

IMG_20190123_150431.jpg
会場のWilly-Brandt-Haus。こちら側が正面入口。この建物もいいんですよねえ。

 会場は地上階(日本の1階)と、3階(日本の4階)の2ヵ所。3階に行くには正面に2基あるエレベーターかその間の階段を上るのですが、これが私にはかなり恐怖で……。じつは高いところが苦手なんです。子どもの頃は全然平気だったのに、大人になったらいつの間にか高所恐怖症になっていました。エレベーターはガラス張りで、吹き抜けのホールをシューッと上っていくんです。怖いのなんのって……(高所恐怖症でない人にとっては何ら怖くないんでしょうけど)。

IMG_20190123_145843.jpg
会場正面にガラス張りのエレベーターが2基あります。その中間に階段。

IMG_20190123_142228.jpg
エレベーター内部から。丈夫なガラスに囲まれてるから安全だとわかってはいるんですが…モゾモゾ…

 3階に上がってからも高所恐怖症の人にとっての試練はまだまだ続いて、今度はガラス張りの廊下(床はガラスではないんですが)、を渡らなくてはなりません。えぇ、両側ガラス張りで景色がよく見えます。怖くて尿道をもぞもぞさせながら3階の展示室にたどり着きました。でもその価値はありました! 

IMG_20190123_144443.jpg
右手に見える空中廊下を渡らなければ展示室にたどり着けないんですよ。

IMG_20190123_145531.jpg
空中廊下はこんな感じです。ここもガラスに囲まれてるから安全だとわかってはいるんですが……。

IMG_20190123_142637.jpg
3階の展示室では世界各国の建造物写真を鑑賞できます

IMG_20190123_145633.jpg
地上階に戻る時は階段を使ってみました。やっぱりモゾモゾ……。

 ちなみにコートなどを預けるクロークが会場左手にあります。ここで重いものは預けて身軽になったほうがゆっくり鑑賞できると思います。クロークの利用も無料ですが、カウンター脇に寄付金ボックスがあるので、展覧会のお礼の意味を込めてお金を入れるのもいいと思います。

 また今回の写真を収めた写真集"Bauhaus"も会場で販売されています(46ユーロ)。記念に買い求めるのもいいですし、購入することで写真家への支援にもなると思います。


BAU1HAUS – DIE MODERNE IN DER WELT バウ・アインス・ハウス ディー・モデルネ・イン・デア・ヴェルト
会場 Willy-Brandt-Haus(ヴィリー・ブラント・ハウス) *入場無料、身分証明書を持参のこと
住所  Wilhelmstr. 140, 10963 Berlin(クロイツベルク地区)
URL https://www.willy-brandt-haus.de/kunst-kultur/ausstellungen/bau1haus/#c2794
会期 2019年1月16日−3月3日
開館時間 火−日 12:00−18:00 
休館日 月


text and photo
久保田由希(Kubota, Yuki)
portrait03_04s.jpg

出版社勤務を経てフリーライターに。2002年よりベルリン在住。著書や雑誌を通してベルリン・ドイツのライフスタイルを発信中。『ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方』(産業編集センター)、『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)ほか著書多数。http://www.kubomaga.com/

おさんぽベルリン・ライター久保田のガイドブック
「歩いてまわる小さなベルリン」


おさんぽベルリン・ガイド松永のガイドブック
「ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ」

どちらも(手前味噌ですが)本当におすすめのベルリンガイドブックです!


☆ドイツ・ベルリンに関する執筆・取材・写真撮影等のお問い合わせはこちらからどうぞ☆
(クリックすると、久保田由希のHPへ移動します)

★女性限定ホームステイやベルリン個人ガイドに
ついてのお問い合わせはこちらからどうぞ★
(↑クリックすると、松永明子のHPへ移動します)

↓ブログランキングに参加しています。
いいね!の応援クリックよろしくお願いします!
Ein Klick unterstützt uns beim Blogranking. Danke!

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルリン情報へ
ベルリン情報がいっぱい♪

老舗マジパン専門店は昭和の薫り {Wald Königsberger Marzipan ヴァルト・ケーニヒスベルガー・マルツィパン}

Posted by osanpoberlin on 16.2019 Shops ショップ   0 comments   0 trackback
DSC06175.jpg

 みなさま、本年も「おさんぽベルリン」ブログをどうかよろしくお願いします。たくさんおさんぽして、みなさまに私たちのベルリンをご覧に入れたいです。

 さて、昨年12月にガイド松永さんが「本当にオススメできるお土産を見つけました!」と、OHDEのマルツィパンプラリネを紹介しましたよね(記事はこちらをクリック→「ベルリンのお土産、本当にオススメできるものをやっと見つけました!」

 じつはその記事を読んでいて、わたくしライター久保田の頭にふと浮かんだんです、「そういえばかなり以前に、ベルリンのマジパン(=マルツィパン)専門店を日本のカフェ雑誌で取材したことがあるな〜」と。いまどうなっているか気になって、ガイド松永さんと一緒に行ってきました。

 その専門店はここです!
 Wald Königsberger Marzipan ヴァルト・ケーニヒスベルガー・マルツィパン

DSC06169.jpg
老舗感あるでしょう?

DSC06184.jpg
店内がよく見えるので、入りやすいと思います

 以前取材したときと寸分変わらぬ佇まい。店内に入ると、朗らかな女性スタッフさんが試食を勧めてくださいました。そうそう、この味ですよ。甘さ控えめで、しっとり、柔らか。そしてアーモンドの香り。

DSC06329.jpg
私はこの7粒セットを購入しました

 マジパンのおもな材料はアーモンドと砂糖。それにこのお店ではローズウォーターが少し。その割合で味や質感が大きく変わるそうです。日本で「マジパンは甘くて食べられない」と思われているのは、砂糖の割合が多いから。ドイツのマジパンはどれも甘さ控えめで上品なんですが、「うちのは特に砂糖が控えめなんですよ」とのこと。保存料や着色料は一切不使用で、冷暗所で約3週間は保存できるとのこと。

 とにかくお店で試食するのがいちばんです。以前取材した時は、焼き立てほやほやのマジパンを食べさせてもらって、それまでのイメージが一変しました。信じられないほど柔らかいんです。私はマジパンがこんなにおいしいものだと、ドイツで初めて知りました。

DSC06167.jpg
買いやすい7〜8粒セット商品

DSC06177.jpg
チョコレートがけのマジパン。1粒ずつお好みでも買えます

DSC06166.jpg
豚はラッキーアイテム。今年1年のご多幸を祈って

 店頭商品はいろいろ。一粒マジパンが7〜8粒ほどセットになったものや、チョコレートがけ、動物型、ジャガイモやパンをかたどったもの……など見ていて楽しくなります。ガイド松永さんも書いている通り、マジパンは日本の練りきりのようなもので、どんな形も作れるんです。このお店ではすべて手作業で作っているそうです。

 お値段は2〜20ユーロぐらいが中心。7〜8個セットで約6〜8ユーロ、箱入り詰め合わせが20ユーロ前後です。お土産にもちょうどいい値段ですよね。

 ところで「ヴァルト・ケーニヒスベルガー・マルツィパン」という店名ですが、ヴァルトは創業者パウル・ヴァルト氏の名前です。ケーニヒスベルガーは、地名のケーニヒスベルクから。現在はカリーニングラードという名に変わってロシア領になっていますが、第二次世界大戦終結前まではケーニヒスベルクという名の、東プロイセン、つまりドイツ領の都市でした。このケーニヒスベルクで、マジパンは名産品だったのです。

 創業者のパウル・ヴァルト氏は、ケーニヒスベルクで菓子職人として活躍していました。1939年にベルリンへ移り、1947年にこの「ヴァルト・ケーニヒスベルガー・マルツィパン」を開店したのです。それ以来家族経営でお店は続き、マジパンのレシピは100年以上の歴史があるそうです。

DSC06168.jpg
時代を感じさせる写真や証書が壁に飾られています

DSC06172.jpg
古い型もありました

 白とピンクのストライプ柄の店内にいて、松永さんと「なんか昭和な感じだよね〜」と話していたんですが、それはこのお店の歴史を考えれば当然なのかもしれません。マジパン一つにも、そこに長い歴史が流れている。ドイツに暮らしていてよく感じることです。

 ちなみに、このお店があるPestalozzistr.(ペスタロッチ通り)と交わっているSuarezstr.(スアレス通り)はアンティークショップも多いので、骨董好きの方も見逃せませんよ。→http://www.suarezstrasse.com/

Wald Königsberger Marzipan ヴァルト・ケーニヒスベルガー・マルツィパン
住所  Pestalozzistr. 54a, 10627 Berlin(シャルロッテンブルク地区)
URL http://wald-koenigsberger-marzipan.com/
営業時間 月−金 10:00−18:30 土10:00-15:30
定休日 日


text and photo
久保田由希(Kubota, Yuki)
portrait03_04s.jpg

出版社勤務を経てフリーライターに。2002年よりベルリン在住。著書や雑誌を通してベルリン・ドイツのライフスタイルを発信中。『ドイツ人が教えてくれたストレスを溜めない生き方』(産業編集センター)、『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)ほか著書多数。http://www.kubomaga.com/

おさんぽベルリン・ライター久保田のガイドブック
「歩いてまわる小さなベルリン」


おさんぽベルリン・ガイド松永のガイドブック
「ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ」

どちらも(手前味噌ですが)本当におすすめのベルリンガイドブックです!


☆ドイツ・ベルリンに関する執筆・取材・写真撮影等のお問い合わせはこちらからどうぞ☆
(クリックすると、久保田由希のHPへ移動します)

★女性限定ホームステイやベルリン個人ガイドに
ついてのお問い合わせはこちらからどうぞ★
(↑クリックすると、松永明子のHPへ移動します)

↓ブログランキングに参加しています。
いいね!の応援クリックよろしくお願いします!
Ein Klick unterstützt uns beim Blogranking. Danke!

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルリン情報へ
ベルリン情報がいっぱい♪

  

検索フォーム