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日独2カ国語で学べる絵画教室をオープン {高津戸優子さん}

Posted by osanpoberlin on 18.2014 Interviews インタビュー   0 comments   0 trackback
 ベルリンには、アーティストとして活動している日本人が大勢います。
 高津戸優子(たかつど・ゆうこ)さんも、その一人。現在、大学で絵画とインスタレーションを学んでいます。
 高津戸さんがほかのアーティストとちょっと違うのは、ベルリンで絵画教室を開いたこと。数日間だけの短期コースや、ドイツの美大受験対策コースがあるそうです。

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高津戸優子さん(右)と、公私ともにパートナーのヨハネス・ゼーフリートさん

 私はこれまで、日本語で学べる絵画教室を知りませんでしたし、旅行者でもタイミングが合えば参加できるということで、「おさんぽベルリン」で紹介したら面白そう! と思い、インタビューをしてきました。

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 高津戸さんは、東京芸術大学在学中に東京のギャラリーでドイツ人アーティストと出会ったのがきっかけで、大学卒業後にミュンヘン芸術アカデミー(Akademie der Bildenden Künste München)を受験し、合格。最初の3年間はミュンヘンに住んでいましたが、そことは異なるエネルギーを感じたベルリンに2013年9月に引っ越してきました。
 卒業を間近に控えた現在は、ベルリンを拠点に制作をしながらミュンヘンの大学に通っています。

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自然光が降り注ぐ、明るい絵画教室のアトリエ

 高津戸さんが今年から絵画教室 ”Atelier HY+” を始めたのは、自分がミュンヘン芸術アカデミーを受験したときの経験から。
「ドイツでの美大受験は、日本とはまったく違います。私も勝手がわからずに苦労したので、他の人のお手伝いをしたいと思いました」
 ドイツは外国。受験準備だけでも大変なのに、言葉や住まい、アトリエ探しなどやるべき課題が山積する中で、モチベーションを維持するのは大変だと話します。そんな状況でも、絵画教室に通うことで制作に集中できるかもしれません。他の生徒さんと知り合うのも、いい刺激になりそうです。

 オープンしたばかりの絵画教室は、生徒さんの目的に合わせて4つのクラスがあります。
 1つめは、ドイツの美大受験を準備するための「マッペクラス」。「マッペ」とは、自分の作品をまとめた作品集のこと。ドイツでは美大受験の際に、自分のマッペを教授陣に見せて簡単なプレゼンを行わなくてはなりません。ですからマッペ制作は非常に重要です。このクラスでは、絵画教室の広いアトリエで作品に取り組みながら、マッペ制作と受験のアドバイスを受けられるそうです。

 2つめは、5月開講の「初心者クラス」。鉛筆・木炭デッサンを経て、アクリル絵の具で描けるようになるクラスです。

 3つめは「フリークラス」。「絵画とデッサン」「絵画材料・技法」の2つのコースがあります。チケット制なので、指定時間枠の中で自由に通えます。カリキュラムに沿って描いてもいいし、好きに描くのもOKで、75歳の女性も通っているそうですよ。

 4つめは5月開講予定の「子供クラス」。授業は毎週水曜日で、6〜13歳が対象です。

 そのほか、旅行者でも参加可能な短期集中コースもあります。
 今月行われるのはイースタークラス。また、夏には夏期集中クラスも3回開かれます。初心者でも5日間で1枚の油絵を描ける内容で、期間は7月21日〜25日、7月28日〜8月1日、8月4日〜8日の3回。
 油絵は初心者にとってハードルが高いし、そもそもどうやって描いたらいいかもわかりませんが、5日間で一つの作品ができあがると聞くと、ちょっと興味が湧いてきます。
 「ベルリン旅行で油絵を習ってきたの!」なんて特別な経験も、このクラスならできそうですよね。
 いずれのクラスも、日本語とドイツ語の2カ国語での授業なので、ドイツ語がわからなかったり、不安がある人には助かります。ドイツ人と知り合うきっかけも作れそうですね。絵画という共通テーマがあるなら、会話もはずみそう。

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このアトリエで高津戸さんとヨハネスさんも制作しています

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壁に飾ってある作品は、ヨハネスさんが高津戸さんを描いたもの

 絵画教室をオープンするにあたり、高津戸さんの心強い味方となったのが、パートナーのヨハネス・ゼーフリートさんの存在。
 ミュンヘン芸術アカデミーで共に学び、一足先に卒業したヨハネスさんは、アーティストであり、高津戸さんのよき理解者でもあります。絵画教室オープンは、ヨハネスさんなしではできなかったそうです。もちろんヨハネスさんも、高津戸さんと共に絵画教室で教えています。

 高津戸さんとヨハネスさんの2人は、昨年9月にベルリンに引っ越して以来アトリエ探しに苦労したそうですが、3カ月間探し続けてようやく広々と明るいこのアトリエを見つけました。ご近所さんからは「絵画教室が入居してくれてよかった」と言われたとか。
 木〜土曜の授業時間内なら、フラッと立ち寄って見学してもOKだそうです。1時間の無料デッサン体験入学もありますよ。

 もちろんアーティストとしても、このアトリエで活動している2人。自らの制作と教室とを、きちんと線引きしながら活動していきたいそうです。
 この絵画教室が、アートが好きな日本人・ドイツ人の出会いの場になったらいいな、と思いました。
(text and photo_Yuki Kubota)

Atelier HY+(アテリエ・ハー・イプイロン・プルス)
Kaiserin-Augusta Allee 49, 10589 Berlin(シャルロッテンブルク地区)
Tel. 030 21791079
http://www.atelier-hyplus.de/


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