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建物が語る、華やかな一等地の過去{旧ユダヤ人女学校}

Posted by osanpoberlin on 27.2014 Gebäude/Einrichtung たてもの・インテリア   0 comments   0 trackback
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重厚な外観を裏切る、鮮やかなモザイクの壁面


 こんにちは。おさんぽベルリン・ライター久保田です。
 先月出版された拙著『歩いてまわる小さなベルリン』(大和書房)。うれしいことに「買いましたよ」というお声をちらほらといただいています。ありがとうございます。

 紙幅の関係で、本では紹介しきれなかった内容もたくさんあります。
 そこで「歩いてまわる小さなベルリン・コラボ企画」と勝手に名付けて、本と連動するような内容をときどき書いていきたいと思っています。

 コラボ第1弾は、本書p.25掲載のレストランPauly Saalと、Michael Fuchs Galerieが入っている、旧ユダヤ人女学校について。この建物自体について、本では詳しく書けなかったので、ここで紹介したいと思います。

 ベルリンには築100年前後の建築が、手入れをされながら今でも使い続けられています。ですから、建物自体が物語を持っているのです。
 旧ユダヤ人女学校も、そうした一つ。ミッテ地区・アウグスト通りの一角にたたずむ1930年にできたレンガ造りの重厚な建物は、当初ユダヤ人女学校として建てられました。

 しかし1933年にヒトラーが政権を取ると、ユダヤ人を取り巻く環境は変わります。1938年には、ミッテ地区に住んでいるユダヤ人たちは強制的にポーランド国境へと追いやられました。このアウグスト通りのユダヤ人女学校も、1942年に閉鎖されました。

 その後この建物は、第二次世界大戦終了までは軍の病院、東ドイツ時代には学校というように、時代に合わせて役割を変えてきました。
 クローズ期間を挟んだ後に、『歩いてまわる小さなベルリン』でご紹介しているMichael Fuchs Galerieのオーナーが、今の形によみがえらせたのです。

 建物の入り口は、中に店舗が入っているとは思えない、何気なさ。重い扉を押して中へ入ると、モザイク模様のきれいな壁に目を奪われます。当時は、こうした手の込んだ装飾が、まだ行われていたのですね。

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手が込んでいます。かわいらしい色合いが、いかにも女学校


 そのまま右手へ進むと、廊下の突き当たりに、この建物の歴史を解説したパネルが展示されています。そこには、この建物内の教室で勉強をしているユダヤ人の女の子たちの姿もあります。

 現在この辺りは、おしゃれなレストランやギャラリーが並び、東京で言えば青山のような雰囲気を漂わせている一角。しかし19世紀後半頃は、ロシアやポーランドの迫害を逃れてやって来た、貧しいユダヤ人が定住した界隈でした。

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レストランPauly Saalのエントランス


 開放的で小ぎれいなベルリンは、その一方で重い歴史を抱えています。きれいなお店を覗くだけでは、見えないこともたくさんあります。
「おさんぽベルリン」ブログでは、そんな一面も折に触れ書いていきたいと思います。
(text and photo_Yuki Kubota)

Ehemalige Jüdische Mädchenschule 旧ユダヤ人女学校
Auguststraße 11, 10117 Berlin
URL http://www.maedchenschule.org/


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